診断士2次試験には、「与件」と呼ばれる本文と、「設問」と呼ばれる問題文が存在します。
「与件」を読んで、事例企業の課題や問題点等を抽出し、
至極難解で何を問われているのか分からない「設問」に解答して、
合格答案を作成する事が、受験生にとっての命題です。
1度過去問等を解いた事があれば分かりますが、
ほとんどの受験生にとって、80分の試験時間にゆとりはありません。
そのため、80分の試験時間を有効に使う事が、合格を勝ち取るための、最低限の条件になります。
80分の使い方は「お作法」と呼ばれ、過去の受験生や受験予備校により「80分のお作法」として体型化されています。
この記事では、「80分のお作法 基本編」と題して、予備校や勉強会等で推奨されている、「一番ベーシックな80分のお作法」を紹介させていただきます。
初学者から、基本を知らない複数回受験者まで、是非一度確認ください。
「80分のお作法 基本編」
表紙を破って、メモ帳を作る
所要時間1分 残り79分
試験開始の合図と共に、表紙を破ってメモ帳を作るのが一般的です。
段落分けをする
所要時間1分 残り78分
段落に数字を割り振る。
または、
段落に線を引く。
段落分けをあえて行う理由は、与件の段落が設問に与える意味が大きいからです。
やらない人もいますが、大半が行っている印象です。
僕の場合だと、手癖でやってしまうし、与件を読んでて、段落分けができていないと気持ち悪いからやっています。
設問分解を行う。
所要時間8分 残り70分
設問で問われている事を理解する事が目的です。
ここでは、設問を単語レベルまで理解するため、単語ごとに/(スラッシュ)を引きます。
ここで、設問の題意を把握します。
与件を読む前に設問を読む理由は、
・設問で問われることを事前に知っておいて、答えを探しに行く。
・理解力の向上。
・与件を読む時間の短縮等
です。
与件文を読む
所要時間5分 残り65分
ここでようやく、与件を読み始めます。
場合によっては、与件を読む前に色分けする人もいます。
ここでは、5分を設定していますが、与件のボリュームによっては、10分くらい経過する事例もあります。
与件と設問を対応付けする
所要時間5分 残り60分
再度与件を読んで、設問と与件を結びつけます。
与件の右側に設問の番号を割り振ったり、色分けをしたり自分にあった方法を探しましょう。
メモ帳に解答をまとめる。
所要時間10分 残り50分
メモ帳に箇条書きをする。
または、全文まとめる。
箇条書きの場合、メモ帳に書く時間は少ないですが、メモ帳から解答用紙に書き写す際に、考えながら書く技術が必要になります。
前文まとめる場合、メモ帳に書く時間がかなりかかります。解答用紙に書き写す際には、写すだけで済みます。
解答用紙に記載する。
所要時間25分 残り5分
メモ帳を元に、解答を書きます。
見直し
所要時間5分 残り0分
残り時間で、誤字脱字や、句読点等をチェックします。
まとめ
大手予備校や勉強会で推奨されている「80分のお作法」は、だいたいこんな感じです。
自分なりの方法が見つからなかったり、80分の使い方に自信がない方は、是非今回の記事を参考にしてみてくださいね。
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