中小企業診断士グループ学習はやめた方が良い?4つの理由は?

中小企業診断士

 

中小企業診断士2次試験直前期には、各地で「勉強会」や「グループ学習」が行われています。

私も何度かグループ学習に参加させて頂きましたが、正直、失敗談ばかり蓄積され、実際の受験ではあまり役に立ちませんでした。

という訳で、今回の記事では、「中小企業診断士グループ学習はやめた方が良い?やめた方が良い4つの理由とは?」について、経験談を元にまとめました。

 

中小企業診断士のグループ学習って?

中小企業診断士のグループ学習・勉強会は、このようなフローで進行されます。

①特定の過去問・特定の事例を参加者全員で解く!

予備校で実際に事例を解き、講義が終わった後、その事例を振り返りながらグループ学習を行うケースや、特定の過去問を自宅で解いてきて、集合してからすぐに振り返りを行うケースもありました。

②事例を振り返り、各自の解答や、解答に至るまでのプロセスについて意見を出し合う。

1つの設問ごとに、「どんな解答を記載したか?」「解答にどんな要素やキーワードが入っているか?」「その解答を記載した根拠は?」等を出し合います。

③各自が持ち寄った解答を元に、模範解答を作成する。

グループ学習の内容は、こんな感じでした。

 

と、なんとなく「ためになりそう!」「こんな感じだったら参加してみたい!」と思われる方が多いと思いますが、現実的には、こんなに上手くいきませんでした・・・

中小企業診断士グループ学習はやめた方が良い?4つの理由は?

発言力が強い人の意見が反映されやすい。

初めてグループ学習に参加した時が、こんな感じでした。

「受験経験が多く、発言力が強い人」がバンバン意見を出していくのですが、初学者の私は面食らって何も喋れない状態に。結局、その日はほぼ他の人の意見を聞く事ができず、発言力の強い人の独壇場が最後まで続きました。

ずっと怒られているような気がして、意気消沈して帰宅する事に。往復3時間もかけて参加しましたが、あまり身になりませんでした・・・。

 

参加メンバーの人間性、力量が色濃く反映される。

次に参加したグループ学習は、受験経験が少ないメンバーが多かったのですが、みんなが平等に意見を言い過ぎて、収集のつかない状態に。

私の発言中に、隣の席の人から「色分けしてるみたいだけど、どうやってるの?」「どのメーカーのシャーペン使ってる?」と、本題とは無関係の会話を続けられるなど、苦笑いを続けるしかありませんでした。

結局その日は終電近くまで学習が続きましたが「この設問に必要な要素ってなんなんだ?」と、グループ学習に参加したことで余計に謎が深まってしまい、グループ学習の効果はかなり低いものになってしまいました。

 

時間を拘束される。

グループ学習を行うことにより、一つの事例に対し、普段以上の時間をかけて振り返りを行う事になります。普段なら、1つの事例にかかる時間は「1時間弱」くらいでしたが、グループ学習だと、2~3時間かかる事もありました。

そして、ちょっとノリが良すぎるメンバーだと、「この後、一緒にご飯食べて親睦を深めよう!」と、なぜか飲み会に参加するハメに。

1次試験が終了してから2次試験対策を行っている受験生にとっては、特に時間が大切です。こういった飲み会には試験が終わるまで参加しない方が賢明です。

 

グループ学習だけでは絶対に受からない!

はっきり言いますが、グループ学習を行っただけでは絶対に受からないです。

グループ学習は、あくまで「他人の意見を聞きながら、客観的に物事を観る」ための意見交換の場だと思っていただくといいと思います。

グループ学習では、他の受験生の解答のまとめ方、考え方、そこに至るまでのプロセスなどを学ぶ事ができますが、実際にそれらを本試験で生かすには、日々のトレーニングが必要です。

 

こんなグループ学習なら参加した方が良い?

グループ学習のデメリットばかりあげてしまいましたが、非常に効果的なグループ学習ももちろん存在します。

私が考える効果的なグループ学習の要件が、こちら!

①合格者が参加している。
②参加者全員に発言の機会がある。
③ファシリテーターがいる。

①合格者が参加している事。模範解答が公開されない中小企業診断士2次試験において、合格者の意見はかなり貴重です。事例の考え方やフレームワークの使い方、時間配分の仕方など、合格者から学べる事は多くあります。

②は、「一部の人達にとっては今回のグループ学習に意味があるみたいだけど・・・」という状態にならないためには、この要件は重要です。参加者全員にとって、そのグループ学習を意味のあるものにするには、外せない要件になります。

③ファシリテーターの存在。グループ学習を取りまとめる役割の人が必要になります。合格者が参加しているなら、合格者の方がファシリテーターの役割を担ってくれると思います。

 

私が参加したグループ学習には、こうした3つの要素が欠けてしまっていました。今なら、タキプロの勉強会等がこの要件を満たしてくれそうな気がします。(参加メンバーによりますが・・・)

まとめ

私が中小企業診断士試験に合格した年度には、一度もグループ学習に参加することはありませんでした。個人的には、他人に時間を拘束されるなど、メリットよりもデメリットの方が大きい気がしますが、性格にもよりますので、自分の適性やグループの様子を観察しながら、参加するかどうかを判断してみるのがオススメです。

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