私は、人生で何度か「ゾーン」を体験した事がありますが、中小企業診断士2次本試験でも「ゾーン」を体験し、見事合格する事ができました。
今回は、そんな私の体験を、「中小企業診断士本試験でほぼ徹夜の睡眠不足でもゾーンに入って合格できた話」としてまとめました。
そもそも「ゾーン」って?
ゾーンとは、集中力が極限まで高まった状態の事です。
ゾーン中の状態が、こちら!
・五感が冴えわたる。
・集中したい事柄のみに集中できる。
・雑音が気にならない。
・時間軸がおかしくなる。(時間が停止する感覚。)
・疲れを感じない。
・高揚感を感じる。
と、メリットばかり。
「じゃあ、自分もゾーンに入りたい!」という方も多いと思いますが、一流のアスリートですらゾーンをコントロールすることは難しいらしく、スポーツ医学の分野でも「ゾーンは偶発的に起こるもの」という認識だそうです。
ゾーンに入りやすい職業と言えば、やはりアスリート。オリンピック選手や、サッカー選手、ボクサー等がゾーンを経験したことが多いと言われています。
「中小企業診断士本試験でゾーンに入って合格できた話」
じゃあ、ただの会社員の私がゾーンに入れたのはなぜ・・・?
中小企業診断士の受験生だった私が「ゾーン」に入れたのは、偶発的なものです。ですが、何かのヒントになるかもしれないので、本試験当日の行動を振り返ってみたいと思います。
極度の睡眠不足・・・
中小企業診断士2次試験は、朝9時40分~夕方5時20分まで行われる超過酷な試験です。しかも、私の自宅から本試験会場までは、車と電車を乗り継いで片道1時間半もかかるアクセスの悪さ。そのため、本試験前日はいつもよりかなり早く就寝する予定でした。
早めにベッドに横になったものの、数十分の睡眠の度にトイレに起き、目が覚める・・・
その日の夕食を少し食べ過ぎたのが悪かったのか、水分補給に水を飲みすぎたのが悪かったのか、風邪をひかないように長袖のパジャマに変えたのがダメだったのかは分かりませんが、とにかく寝れませんでした。
「ベッドに入る⇒寝付けない⇒眠りが浅く30分おきにトイレに行く」の無限ループ。
深い眠りに入る事ができず、最悪の状態で起床の時間を迎えることに。
開き直って、寝ない方法を調べた
どうにか持ち物を全てカバンに詰め込み、準備をしましたが、明らかな睡眠不足でした。
「今年こそはと思ってたのに・・・」「今年はもう無理だ・・・来年にかけよう・・・」と、半ば諦めムードで鬱になりかけていましたが、「今年の勉強の成果だけは試してみよう」と気持ちを切り替えました。
出かける準備を始め、何気にグーグルで検索したのが「徹夜 寝ない 方法」みたいな検索ワード。
お腹がいっぱいになると、人は寝てしまう。
24時間テレビの出演者はほとんど食べない。
という知識を詰め込みながら、荷物を準備し、会場に向かう事に。
食事はほぼ取らない!
夕方5時過ぎまでのテストです。「腹が減っては戦はできん!」という名言もありますし、夕方まで何も食べないとお腹がぐぅぐぅなってしまい、試験どころではなくなりそうな気がしましたが、ほぼ空腹のままで挑む決意をしました。
その時に活躍したのが、「栄養ドリンク」と「エナジードリンク」と「チョコレート」。普段は「おにぎり5つ」くらいは食べないと夕方まで持たないですが、なんとか我慢することに。
試験中にゾーンを体験!
ほぼ徹夜明けみたいな状態でしたが、無事に試験会場に辿りつき、試験開始を迎えることができました。
「眠いけど、今年の勉強の成果を試してやる!」という思いで試験に臨みました。
試験中にゾーンに入っている事に気付いたのが、試験開始(事例Ⅰ)から50分前後の時間です。それまで何度か中小企業診断士の2次試験を受験していましたが、過去の試験ではしっかり集中できていない状態が続いていました。
左前の人の咳払いが気になる・・・
周りの受験生の鉛筆の音が気になりすぎる
全然時間が足らない・・・
今年も受からなかったらどうしよう?家族にあわせる顔が無い・・・
設問3の解答の方向性が検討もつかない・・・もう無理じゃん・・・
これ、全部私が不合格だった時に試験中に思っていたことです。周囲の雑音に振り回され、集中力不足でネガティブな事ばかり考えていた事を思い出しました。(こんな精神状態では、受かるものも受からないですよね。)
ですが、合格した年度は、ゾーンを体験し、超集中の状態に。周囲の雑音に気を取られず、事例そのものに向き合うことができました。そして、ゾーンの影響で高揚感を感じ、テンションも最高に。
休憩時間は音楽鑑賞がおすすめ。受験仲間との会話はNG。
休憩時間中に私が行っていたのが、イヤホンで音楽を聴きながら過ごす事。アスリートも競技が始まる瞬間まで好きな音楽を聴きながら高揚感を高める事をしますが、私も同じことを行っていました。
ちなみに、休憩時間中に受験仲間と会話するのは絶対にやめた方が良いです。「さっきの事例の最後の設問ってどうまとめた?」「事例Ⅳ自信ある?」と必然的に試験の話になります。そして、私のようなネガティブな性格だと、「知り合いと話せば話すほど自信がなくなる」状態に。
「さっきの事例の設問、やっぱり間違えてる・・・ダメじゃん・・・」と、前の事例の失敗を次の事例でも引きずることになります。
本試験当日は、知り合いにあっても、挨拶程度で交わして、次の事例に集中するのが◎。そして、イヤホンで両耳を塞いでしまえば、大好きな音楽で恍惚の世界に。
そういえば、私は試験前の準備として、本試験当日に聞くためのプレイリストを作成していました。そのプレイリストで重要なのが「めちゃくちゃテンションがあがる好きな曲」であること。「好きだけど悲しくなる曲」とかはNGです。
休憩時間中に大好きな音楽を聴き続けていれば、ポジティブに物事を考える事ができます。
ゾーンは試験終了まで続いた
ゾーン状態は、事例Ⅳの試験終了まで続いてくれました。
睡魔に打ち勝ち、空腹に耐え、雑音を遮断し、ゾーンに入ったまま試験終了の時間を迎える事ができ、念願だった合格を掴み取る事ができました。
ちなみに、私がゾーンを体験したのは人生で初めてではなく、過去にも試験中にゾーンに入ったことがありましたが、毎回良い結果をもたらしてくれています。
まとめ
今回の記事では、「中小企業診断士本試験でほぼ徹夜の睡眠不足でもゾーンに入って合格できた話」をまとめました。
睡眠時間が少なく、絶望的な状態でも諦めずに試験に挑んだことで、超集中の状態が生み出せたのかもしれません。と考えると、前日に眠れていない時点でフラグが立ってたのかなぁ?と考えてしまいます。
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